HUNGARY

ハンガリー

〜辛口ワイン、国際品種にも注目が集まる〜

ハンガリーのワインの歴史は古く紀元前からぶどう栽培が行われていましたが、本格的なぶどう栽培は古代ローマ人によって伝えられたと言われています。
2021年にはぶどう栽培面積およそ6万2千へクタールで、2020年のワイン生産量は290万ヘクトリットル。1956年に、フランスのアペラシオン・コントローレに似たワイン法を制定し、14の生産地区に分類して原産地の品質を保証してきましたが、新たなワイン法が施行され、1997年以降は、22地域に分類されました。 その後EUの規則にのっとり、2011年以降は3つの品質カテゴリーに分類されることになり、6のP.G.I.(地理的表示保護ワイン)、32のP.D.O.(原産地呼称保護ワイン)となりました。それまでの22のワイン地域は、P.D.Oの中に含まれています。
気候は主に大陸性気候で、夏と冬の気温の差が大きいですが、バラトン湖の周りでは、湖の影響で比較的温暖な地中海性気候の所もあります。
ハンガリーワインというと、世界三大貴腐ワインのひとつに数えられるトカイ・アスーが有名なため、デザートワインのイメージが強いかもしれません。しかし、そもそも優れた葡萄を生み出すポテンシャルを有しているので、1989年の民主改革以降は、個々のぶどう農家の個性を発揮し、良質なワイン造りに努めており、辛口ワインの品質も高く、有望なワイン産地として、注目されているのです。

ハンガリー産ワイン一覧