OREGON

オレゴン

〜世界的に評価される「ピノ・ノワールの銘醸地」〜

オレゴン州は、カリフォルニア州の北に位置する太平洋に面した州です。北緯45度あたりに位置するウィラメット・ヴァレーは、フランスのブルゴーニュ地方とほぼ同緯度にあり、ワイン産地として冷涼な地域に属しますが、初夏から秋にかけて、ほとんど雨の降らないオレゴンの気候はピノ・ノワールの生産に理想的です。アメリカ国内のワイン生産量においては、カリフォルニア州、ワシントン州、ニューヨーク州に次ぎ第4位で、ぶどう栽培面積約17000ヘクタール(2021)、ぶどう収穫量 114,700トン(2021)です。23のAVAがあり、2021年のデータでは、ピノ・ノワールの生産量が約61%、次いでピノ・グリ17%、シャルドネ7%となります。1058のワイナリーがありますが、年間生産量5,000ケース以下の小規模な家族経営が多く、Sustainability(持続可能性)を大切にし、オレゴン州独自の認証プログラムLIVEやSalmon Safe があり、環境保全型農業をモットーにぶどう作りに取り組んでいます。
1979年にパリでゴーミヨ誌が主催したピノ・ノワールのブラインド・テイスティングにて、オレゴンのジ・アイリ・ヴィンヤードが、ブルゴーニュの銘醸ワインを抑えてトップ10入りし、翌年ボーヌで行われたブラインド・テイスティングでは2位に入ったことで、オレゴン州はピノ・ノワールの生産地として世界的に認められるようになりました。1980年にはブルゴーニュのジョセフ・ドルーアン社がウィラメット・ヴァレーに畑を購入してワイナリーを設立し、2013年にはメゾン・ルイ・ジャドも畑を購入してワイナリーを設立するなど、世界から注目されています。

オレゴン産ワイン一覧